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  太陽電池パネルを使えば、電気の自給自足も簡単さ!

小さな太陽光パネルに秘めた力!検証3

Published by mabo under on 16:13


寒い時期に停電になると、強烈に暖かいファンヒーターのありがたさを感じるものです。

あの小さな太陽光パネルが発電した電気で、こいつが動くかどうか、試してみましょう。



まずは、ファンヒーターの消費電力から


点火時の最大消費電力は650W。
燃焼前は結構大飯喰らいの家電品です。
消費電力に合わせ、800Wの正弦波インバーターを使用します。
燃焼時の消費電力は21Wですから、点火してしまえば後は問題無いでしょう!

この実験に使うモノ

①小さな太陽光パネル
②自動車用バッテリー(1週間程度の蓄電・電圧12.8V)
③800Wのインバーター


さて、実験開始です。
インバーターの電源を入れ、ファンヒーターのスイッチオン!


スタート前に12.8Vあったバッテリー(自動車用)電圧が、急激にダウン!
インバーター出力は、まだ80%程度ですが、『ピッ!ピッ!ピッ!』と警告音が鳴りだしました。

ダメか?!
でもまだ、警告音だけでインバーターの電源は落ちません。
数分間、恐る恐る待っていると、ファンヒーターから『ジ〜〜〜・・・・・ボッ!』
・・・

何とかファンヒーターが燃え出しました。


燃え出してしまえば、ファンヒーターの消費電力は21W。
急激に低下した電圧は、もとにもどり安定しだしました。

もう大丈夫です。


これで、定格5Wの太陽光パネル(1枚)でも、ファンヒーターの電源を賄えることが分かりました。
ただ、電源投入時には大量に電気を消費しますから、バッテリーは満充電にしておく必要があるでしょう。
まぁしかし、緊急時の電源として蓄電しておけば良いわけですから、心配はいりませんんね。
今回、バッテリーは自動車用(40B19R)を使用しました。
同じことをバイク用のバッテリーでもテストしましたが、燃焼前にインバーターは停止してしまいました。急激な電圧低下に耐えられませんでした。ある程度の蓄電量は、必要です。

ファンヒーターは、安定して燃焼を続けていました。
自動車用バッテリーには、まだ電気が十分に残っていそうだし、これで終わるのも勿体ないな!

バッテリーの電圧を測定すると。まだ12.38Vもあります。
これはまだ行けそうです。
そこでこんどは、少し負荷が軽い、石油給湯機付ふろがまを動かしてみましょう。

 
定格消費電力は、ふろ燃焼時で130W。給湯との同時使用でも160Wです。
『軽い!軽い!』


800Wのインバーター負荷は、多い時でも20%程度でした。
難なくお風呂は焚きあがりました。
折角なので、少し早いお風呂に入りました。
燃焼時には、電圧が少し下がりますが、終わってみれば、バッテリー電圧がまだ12V以上あります。


再び追加実験です。

以前テストした32インチの液晶テレビです。
これで何時間テレビが見れるでしょうか・・・


テレビの消費電力が少ないので、ここで150Wの疑似正弦波インバーターに交換します。

約2時間ほどテレビをつけていましたが、バッテリーの電圧はまだ11.65Vもありました。
インバーター停止電圧の10.5Vまでには、まだ一時間以上はありそうです。
今日の実験は大成功でした。
もうこれ以上無駄に電気を消費しても仕方無いので、ここで終了としました。

◇まとめ

小さな太陽光パネルでも、普通自動車用バッテリーに蓄電をすることで、ファンヒーターの電源を賄えます。燃焼を開始すれば、消費電力は21Wです。
追加でお風呂を沸かしても、インバーター容量をオーバーしません。
お風呂でゆっくり寛いだ後には、テレビだって見ることが出来ます。
必要以上にお金を掛けなくても、自宅に発電設備を作れます。

使うモノは、

発電用太陽光パネル5W    1350円
自動車用バッテリー 40B19L  3160円
DC‐ACインバーター       1700円(150w用です)
この3点で、家電品テストを重ねている緊急時電源を作れます。
あまり電気に詳しくない人は、充電コントローラーを付けた方が良いかもしれません。
バッテリーを守るために必要です。ネットなら2000〜3000円程度で購入できます。
またもし大きな家電品を動かしたいなら、それなりの大きなインバーターは必要です。

一般的に紹介されている非常用電源・自家発電システムは、50W以上の太陽光パネルとディープサークルバッテリー、それからインバーターがセットになっています。結構高価です。
蓄電により大きな家電品を動かすことは出来ますが、インバーターの能力以上のことは出来ません。

停電の時、灯り(LED照明)は勿論、パソコンでインターネットやテレビを観るくらいなら、6000〜7000円もあれば部品は揃います。 ※部品購入には、別途送料も掛かります。

僕は、良く聞かれることがあります。
売電してるの?電気代どれくらい安くなるの?って・・・

自家発電の使い方には、大きく分けて2つあります。
一つは発電した電気は、100Vに換えてすべて使い切ってしまう方法。
これなら電気代を浮かすことが出来ます。
中には、このやり方で電力会社との契約を解除される方もいます。
もう一つは、自宅で発電した電気を蓄電しておく事。
いざという時に使える様、電気を温存しておく訳です。
折角溜めても、電気は少しづつ消えていきます。貯水池の水が蒸発するように電気も自然放電していきます。使わなくても毎日溜め続けているわけですから、ある意味勿体無い使い方かも知れません。
僕の使い方は、後者です。ですから残念ながら電気代を浮かすことは出来きていません。
それでも最低限、発電した電気でリビングの明かりは毎日灯しているので、少しくらいは家計の足しになっているかも知れません。

発電した電気を日常的に使ってしまえば、長時間の停電には耐えられません。
最初のうちだけであとは電気の無い時間が続きます。
そんな思いがしたく無くて始めた自家発電です。
停電が続くと、『いつ復帰するの?!』『早く治して!』『いったいどうなっているんだ!』と、電力会社に問い合わせをする人がいます。
僕はそんな時でも、日常と変わらない生活ができます。

『電力会社に依存しないこと!』
それが原発の無い新しい時代を迎えるためには、一番重要な事なんじゃないかと思います。



















 

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