本日は晴天なり!
Published by mabo under 03. 手作り太陽光発電 on 22:36手作りとは言っても、実際には購入部品を配線接続さえすれば、誰にでも簡単に自家発電所が完成してしまう、とっても簡単な自家発電システムです
ではなく、作った電気を直接使ってしまう 『独立型発電システム
(自産自消)』を紹介します
< この自家発電に必要なものは・・・ >
① 太陽電池パネル
実験用の小さなパネルも販売されていますが、実用化を目指して出力20W以上の物を使います
この写真パネル一枚の出力は約50W(中古のB級品 @8000円)です
サイズは1210×481×46mm
お家の屋根に乗っているものも、こんな小さなパネルの組み合わせなんですね
② バッテリー
パネルで発電した電気は、使わないと消えて無くなってしまいます
小さな太陽電池パネルでもバッテリーの容量が多ければ、大きな力になります
ちょろちょろ流れて来る少量の水ではたいした使い道はなくても、そこに大きな溜池があれば話は別ですね
なるべく沢山のバッテリーを用意しましょう
で、どんなバッテリーが良いのかというと、一番のお勧めはディープサイクルバッテリーと言うヤツ!(この写真)
ディープサイクルバッテリーは、電気を使い過ぎてバッテリーが空っぽ(過放電)になったとしても、繰り返し充電して使うことが出来ます(限度はありますが・・・200回以上は大丈夫)
しかし自動車用バッテリーの場合、一度過放電してしまうとアウト!
残念ながらもう元には戻りません (これを防ぐ方法もありますが・・・後ほど)
※沢山の自動車用バッテリーを使用する場合には、再生バッテリーを使う方法もあります
再生品ですから当然新品には敵いませんが、値段も新品の1/3程度、1年間の保証も付いています
(因みに使って見たところ、どこが新品と違うのか僕にはわかりません まぁ確かに見た目は中古品ですが・・・)
とりあえずシステムを立ち上げてから、新品に替えても良いかもしれません
(2011/04現在、再生バッテリーの業者は、いつでも要らなくなったバッテリーを無料・着払いで引き取ってくれます)
さて、器具の接続は・・・
● 太陽電池パネルの+端子とバッテリーの+端子を接続
● 太陽電池パネルの-端子とバッテリーの-端子を接続
これで、太陽光発電システムの完成で~す!
えっ、これでいいの?・・・と、お思いの方
まずこれが、独立型太陽光発電の基本と考えてください
これだけでも使えない事もありませんが、より安全性を高める為にいくつかの部品を追加します
他に最低限、必要なものは・・・
● バッテリーからパネルへの逆流防止用に、ダイオードを+側配線に1つ
ダイオード容量は、太陽光パネルから流れる電流が3Aなら、その倍程度、最低でも5A以上のものを使います(※気温の低い快晴の日には、定格出力を上回る事があります)
耐圧も当然12V以上で、パネルの性能表示を見ればわかりますが、無負荷電圧の倍以上のものが必要です
ダイオードは、夜間や雨天時など太陽電池パネルが発電しない時に、バッテリーから太陽電池パネルへの逆流を防ぎます
● バッテリー過充電・過放電保護回路
バッテリーがいっぱいになったら充電をカットします
また、バッテリーを使い過ぎ時も接続をカットします
(※これで自動車用バッテリーでも大丈夫)
過充電・過放電保護回路は、電子工作に慣れれば、簡単に作る事も出来ます
● バッテリー保護のためのヒューズ
回路がショートしたり、大きな負荷がかかった時に、バッテリーを保護する必要があります
ヒューズは、自動車用でも、写真のガラス管ヒューズ(125V-10A用とか)でもOK!
ヒューズ容量は、消費する電力で選定します
例えば、12V-6W(0.5A)の電球型照明を2つで1Aですから、2Aのもとを、といったように選びます
● スイッチ2つ(バッテリー側と太陽電池側)
配線やシステムのメンテナンス時には、感電しないように必ず付けなければならないもの
ブレーカーとかが良いのですが、ただのON-OFFスイッチでも流す電流量以上のものであれば大丈夫
これを、図で示すとこんな感じになります
以上で手作り太陽光発電システムは終了!
ほ~ら、簡単でしょう
さて、次はいよいよバッテリーに溜めた電気の使い方です