ウイングレット付きブレードの加工(塩ビ管)
Published by mabo under 01. 手作り風力発電 on 23:41
ブレードの材質はもちろん、mabofarmお得意のφ125mmライト管(塩ビ管)を使います
このブレード一番の難関は、ブレード先端の曲げ加工!
≪ まず、いつものように、イメージ作りから ≫
幅広・ウイングレット付きブレードは、今まで以上に風の抵抗も大きくなるだろうと、風車直径を750mm程度に設定
とは言え、形状など見た目重視の設計で能力を保証するものではありません
CADで書いた型紙に合わせ、φ125mmライト管と、完成イメージ作りのため2mm厚MDF板からもブレードの元を切り出してみました
塩ビ管にはRが付いているので、MDFと比較しても随分小さく見えますね
■ 作業開始
● 冶具の作成
最初に、CAD形状を再現する為の冶具製作
まず、2×4材(ホワイトウッド)を縦に3枚重ねて固定
↓
塩ビ管のR62.5(φ125ライト管)をR200に加工する為
冶具天面をカンナで削り、R200にする
↓
ウイングレット45度を側面からのこぎりで切り取る
↓
荒めのサンドペーパで、完成品をイメージしながら整形
↓
前後両サイドに、曲げた塩ビ管を固定する為アングルを固定し、押さえ用に竹を用意して
冶具完成です!
● 曲げ加工
ガスバーナー ・ ドライヤー ・ ファンヒーターといろいろ試してみたところ、
お湯で煮込むのが一番形状が出そうでした
手作りビール用36cm寸胴鍋もあったんですが、お湯の無駄使いにならないよう
パエリア鍋で半分ずつ仕上げる事にしました
★ポイントは、良く煮込む事(笑)
熱湯で柔らかくなった塩ビ管に布きんを乗せ、ブレード冶具に押さえつけてR200を整形
へろへろの塩ビ管も直ぐに冷えて固まってしまうので、素早く作業しなければいけません
で、出来栄えはというと・・・ ↓ こんな感じ!
左が加工前R62.5、右がR200に整形したものです
なんとか綺麗に出来ました!(自画自賛)
次は、先端の曲げ(ウイングレット)加工です
R200が整ったところで、もう一度先端だけ熱湯に浸け
動かないように2ヶ所竹べらで固定し、布巾で押さえたら
ウイングレットの出来上がり
● 取り付け穴の加工
ウイングレットを付けると、今までのように重ねて穴を開けることが出来ません
そこで思いついたのが ↓ のプレート
厚めの鉄板に穴をあけ、これをガイドにブレードに穴をあけます
これで、殆どの穴ピッチが揃います
必要枚数の6枚、他スペアー1枚、マスター1枚の計8枚を作りました
●まとめ
出来上がったブレードを取り付けてみたところ、ちょっとだけよぎる不安・・・
塩ビ管のR62.5をR200へ変更した為、ブレードの強度がだいぶ落ちてしまいました
強風時には後へ曲がってしまいそうな感じです
ただこれが過回転を抑える効果も期待できるかも知れません
さぁ、トライです!
塩ビ管のR62.5をR200へ変更した為、ブレードの強度がだいぶ落ちてしまいました
強風時には後へ曲がってしまいそうな感じです
ただこれが過回転を抑える効果も期待できるかも知れません
さぁ、トライです!