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自転車発電に挑戦!

Published by mabo under on 15:05


自動車用発電機・オルタ―ネーターを使って
『自転車発電機』を作って見ましょう。

発電に使うオルタネーターは軽自動車用
定格12V45Aです。

勿論もっと大きな自動車用でも構いません。
しかし、人力で発電するとなると精々100Wが良いところ。あまり大きな自動車の発電機を使っても、それほどの効果は得られません。



オルタネーターは、700rpm程度でもバッテリーに充電できると考えられていますが、実際にはそうではありません。
自動車のエンジンルームを開けて見ると、プーリーを使ってオルタネーターの回転を2倍程度まで増速しているのがわかります。
自転車発電は、後輪の大きさとオルタネーターに付くプーリーの大きさの差により、この増速をすることが出来ます。
また回転させるためには、それなりのトルク(力)も必要です。
もしこれが何とかできれば、水力発電や風力発電にも使える発電機ですね。

自動車用発電機・オルタネーターは、一般的な発電機と違って、永久磁石を使用していません。
電磁石により、電気を発生させます。
どういう事かと言うと、オルタネーターで発電するためには、予めオルタネーターに電気を流し、磁気を発生させておく必要があるのです。

自動車のキーを一段階回した状態を、イグニッションオン(セルモーターを回す前)と言いますね。
これでオルタネーター内に電気が流れます。発電準備完了です。


使用したオルタネーターを例にとると、コネクター内に2つの端子がありますが、右側の縦に向いているところがIG(イグニッション)端子、予め電気を流しておくところです。


こちらは違った形をしたコネクタ(別のオルタネーター)ですね。端子が3つのタイプです。
こちらは、右下がIG端子です。


ラベルの右側に、SとIGとLの3つの端子位置が記されています。
この位置は、オルタネーターの機種により様々ですから、必ず確認してから接続するようにしてください。

因みに、今回使用したオルタネーター(最初の写真のもの)の、IG端子を記すラベルはこちら。


あまりにも汚れすぎていて、写真では見分けが付きません。
で、配線するとこんな(下画像)感じです。





発電前の電気(電磁石用)は、このIG端子に供給します。そして発電を開始すると、こんどはB端子から出力します。
IG端子とB端子を短絡していますが、これは自分(オルタネーター)で発電した電気を、IG端子に供給するためです。
この記事の最初から2枚目の写真(電線のした半分だけ)と3枚目の写真にBの文字を見つけることが出来ます。B端子は、すぐに見つけることが出来ますよ。
赤い線と一緒に、B端子に接続されている白い線。これは、ブリッジ整流回路から出力されるプラスの電源です。


整流回路から黒の線も出ていますが、こちらはマイナス。
アース線(マイナス)を、本体のどこかのネジ部に固定しましょう。

整流回路に使う部品は、たったの2個。
1個でダイオード4個分の役割を持つ、ブリッジダイオード(AM1510/定格:700V 1.5A)と、電解コンデンサ(1500μF16V)です。
手持ちの部品で作りました。
整流回路の部品は、耐圧16V以上のコンデンサと1A程度のダイオードなら何でも構いません。

オルタネーターへ入力する電磁石用の電気は、自転車用発電機から取り出しています。
自転車用ダイナモは交流出力ですから、この整流回路が必要です。
その整流回路からの出力が、白(+)と黒(-)なわけです。

この電源を、実際の自動車の様に直接バッテリーから取り出すなら、その必要はありません。
ただし、電磁石に流れる電流は想像以上に大きな電流です。
発電していないときは必ず回路を遮断しておくようにしないと、すぐにバッテリーが上がってしまいます。
ご注意ください!

さぁ、これでオルタ―ネーターにプラスとマイナスの電磁石用電気が流れます。


発電した電気は、B端子右側からプラス(赤線)で出力。マイナスは、オルタネーター固定アングルネジからです。もちろんアース部ですからどこから取り出しても構いません。
一つだけ注意することは、最大10A以上の電流が流れるかも知れない部分(赤線)には、出来るだけ太い線を使いましょう。
因みに、2sqのコードを使用しました。


自転車にセットした写真です。
オルタネーター起動用(電磁石)の電源は、リムドライブダイナモを後輪で回る様に取り付け出力します。自転車用ダイナモは、交流の発電機ですから、整流回路(ブリッジ整流)を通過してオルタネーターに接続します。




普段使わない自転車という事で、オリジナルのスタンドを2×4材で組んでくれました。
通常の自転車発電は地面と平行に(タイヤの下)取り付けますが、このスタンドに直付けしています。右側にあるのは、DC/ACインバーターです。
150Wの疑似正弦波インバーターです。
オルタネーターとDC/ACインバーターの接続間には、1個5Aのダイオードを3個直列につないでいます。
この目的は、オルタネーターで発電した電気の電圧を、ダイオードのVFで落とすためだそうです。(参考にしたサイトに、この記述がありました)
今回使用したダイオードのVF値は、1.25V(5A時)です。3個ですから3.75Vもの電圧ダウンになってしまいます。こんなに落ちても良いのでしょうか?
適当な数を、暫く検証してみましょう。

さて、試運転です。
最初に自転車のペダルを踏み始めると、『キ〜ン・・・』と言う音が聞こえてきます。
これはDC/ACインバーターから発せられる警告音です。
通常インバーターは、バッテリー電圧が10.5V付近まで下がると警告音を鳴らして運転を停止します。
自転車の漕ぎ始めは、0Vからのスタートです。自転車後輪の回転が上がり、バッテリー発電電圧まで達すると(インバーター)が動き出すと、この警告音は消え静かになります。
ただ、自転車の回転が遅くなり電圧が下がると、再び警告音がなりインバーター出力が低下してしまいます。
インバーターの電源が入ると同時に、自転車のペダルが重くなります。この時、ペダルの重さに負けないよう頑張って漕ぎ続けましょう。
ここをクリアーできれば、安定して家電品を動かすことが出来ます。

次の映像は、アースデイ那須2014にて行われたワークショップです。
自転車発電で作った電気を使い、ミシンを動かしハンカチを縫い上げます。




発電を開始すると安心してしまうのか、何度かインバーターエラーが発生し止まってしまいます。
でも、みんな楽しそうに自転車を漕いでくれました。

 

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