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  太陽電池パネルを使えば、電気の自給自足も簡単さ!

電圧降下が・・・

Published by mabo under on 19:34
  

バッテリーの増設に伴い、充放電コントローラーの真下にあった
バッテリーを、約20mほど離れた物置へ移動しました。

ディープサイクルバッッテリー105A×2個


    ⇒ 105A×6個(4個増設) です。


当然、3倍のパワーアップ!・・・のはずでした。



ところが、過充電・過放電が頻繁に発生!

いったい何故?・・・

ただただ、時間だけが過ぎていきました。

ところが最近になってようやく原因がわかりました。
それは、配線ケーブルによる電圧降下だったのです。

コントローラー側の端子電圧が   15.0Vの時
バッテリー側の端子電圧は      13.8Vです

この差は、配線ケーブルの太さと距離に原因がありました。

コントローラーからバッテリーまでの20mは、VVF2.0を使用。
100Vの屋内配線に良く使われている、2mmの単線です。

「VVF2.0の許容電流は、24Aまで」 とか書いてあるので問題はないと思っていました。
先に書いたように、電圧を測ってみて吃驚!

調べていくうちに、電線の太さと長さによる電圧降下には公式があることがわかりました。


<電圧降下の計算式>

単相2線式配線の電圧降下(線間)e     =  ( 35.6 × 電線長[m] × 電流[A] / 1000 × 断面積[sq] )
単相3線式配線の電圧降下(大地間)e  =  ( 17.8 × 電線長[m] × 電流[A] / 1000 × 断面積[sq] )
三相3線式配線の電圧降下(線間)e     =  ( 30.8 × 電線長[m] × 電流[A] / 1000 × 断面積[sq] )

我が家の例をあげてみましょう
単相2線式の VVF2.0コードを20m、負荷電流5Aが流れるとすると

35.6 × 20[m] × 5[A] / 1000 × 3.14[sq] = 1.134[V] 
(VVF2.0は、半径1mm。 R×R×3.14から断面積は3.14となります)

このことから、発電電流が5Aの時、電圧が1.134V低下していることがわかります。
電流が増えれば増えるほどこの電圧降下は大きくなりますから、距離による電圧差が大きくなります。

こんなことも解らず、今までせっかく発電した電気も無駄に捨ててしまったわけです。
対策としては、バッテリーの近くにコントローラーを設置すれば電圧降下は解消されますが、設置場所の問題もあり、これが出来ません。
しかしなんとか、物置内でバッテリーを移動することができたので、ケーブル長さを16mまで縮めることができました。
後は、電線を太くすることでこの症状を緩和することができます。



5.5sq×4芯ケーブルを各2本づづWで接続します。
コントローラーからの取り出しは、距離も短いので3.5sqを使用しています。
それと現在接続しているVVF2.0コードも、そのまま残します。

コードの太さ合計は、5.5×2+3.14(VVF2.0)=14.14sq になりました

再び計算

35.6 × 16[m] × 5[A] / 1000 × 14.14[sq] = 0.201[V]

計算では、約0.2Vの電圧降下。「まずまず」と言ったところでしょうか。
このあと実際に電圧を計測してみると、充電電流が1A程度だった事もあり、電圧差は0.02Vほどでした。

風車からコントローラーまでの距離も最大で40m(1.25sq×3芯)近くありますから、電圧もだいぶ落ちているはずです。しかし電線代もバカになりませんから少しずつ改良して行きたいと思います。

  
 

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