コイル巻き冶具の製作
Published by mabo under 04. エアギャップ発電機 on 19:50≪エアギャップ発電機は、コイルで決まる≫
発電機の能力は、コイルの巻き数と径はもちろん、いかに薄く仕上げるかが、
決め手となります
この課題をクリアーする為に、巻き冶具は必須アイテム
しかし、
『冶具をどうやって作ったら良いのかわからない』 と質問を受けることがあります
そこで比較的簡単に出来る、コイル巻き冶具の製作例を2つ、紹介します
この鋼板に穴を開け、2種類の巻き冶具を作ってみます
■ 第1案
左側の板には、M4タップを3ヶ所立て、M4のキャップボルトを固定します。
M4のキャップボルトは高さが4mmです。なので、コイルの仕上がり厚みは、4mmになります。
それからボルト頭の径は、滑り難いように全周にぎざぎざが付いています。巻き終えたコイルが抜きづらくなるので、旋盤で少し削りこみました。
(旋盤のない人は、ヤスリなどで引っかかりを落としておきましょう)
そのほかには、真ん中にM4タップ通しと、他3ヶ所は、φ3.4mmキリ通しです。
右側の板は、真ん中にφ4.1mmキリ通し、他は、φ3.4mmキリ通しです。
※注意 右横の鋼板が上下逆に置いてしまいました。
続いては、金ノコかジグソーで、3ヶ所に溝を切ります
外形も(お好みに合わせて)コイルの仕上がり径よりちょっと大きめに削り取ります
説明がヘタクソで、解りづらいかも知れませんね
■ 第2案
左側3ヶ所には、M5のタップと頭を落としたM5キャップボルトを固定します
こちらは、コイルの厚みを自由に変えられるような構造としました真ん中にはM4タップ通し、他3ヶ所はφ3.4mmキリ通しです
右側に違う材料を使っていますが、単にアルミ板の端切れがあったから使ったというだけです(あまり気にしないでください)
真ん中はφ4.1mmキリ通し、左側のM5タップと同じ位置にφ5.5mmキリ通し、他3ヶ所、φ3.4mmキリ通しです
こちらも同じく、
金ノコかジグソーで、3箇所に溝を切ります
続いて、外形も(お好みに合わせて)コイルの仕上がり径よりちょっと大きめに削り取ります
■ さて、それぞれに穴をあけた鋼板ですが、
1つ目の案、M4キャップボルトの方は、2枚を重ね合わせて終わりになりますから説明は省きます
2つ目の案、M5キャップボルト(頭をカット)は、コイルの厚みを自由に変えられる構造です
左側真ん中にM4のボルトを通しておきます
そこに厚さ調整用のM4ワッシャーを重ねて通します
ワッシャー1枚の厚みが0.8mm
画像は、5枚で4mm。 1枚足せば4.8mmと厚みを変えることが出来ます
もう一枚のアルミ板を重ね、蝶ナットで固定したら出来上がりです
コイル巻き冶具は、コイルの厚み分のスペースをどうやって作るかが、ポイントです
アクリル板を3角形に加工して挟み込むなど、考えればいろいろな方法があります
巻き冶具は回転せず(動かない)、手でクルクルコイルを巻いていくのも『アリ』かなと思います
ぜひ、いろいろチャレンジしてみてください