D-Dコンでパワーアップ出来るか?
Published by mabo under 08. ハブダイナモの力 on 19:07DC-DCコンバーターからの出力電圧は、14.5Vに設定します。
倍電圧整流で上がり過ぎた電圧を定電圧にすることで、充電電流の量を増やそうという考えです。
このDC-DCコンバーター(以下、Dコン)は、出力電圧より入力電圧が3V高くなければいけません。その分、Dコンを使用しない場合に比べて充電開始が遅くなります。
そこで、倍電圧整流回路のコンデンサ容量を通常の100μFから330μFに変え、電圧ロス分を補い、充電開始を早くします。
ダイオードも2個ずつパラって使う事で、VFによる電圧降下も抑えます。コンデンサは容量だけでなく高速(耐リプル)コンデンサを使用しました。
次のグラフで、倍電圧整流回路と今回の+Dコン回路で比較してみましょう。
予想は、大きくはずれてしまったようです。
Dコンによる効果は殆ど見られませんでした。それどころか、どこかで見たような絵です・・・?
実は、ハブダイナモの回転数が200rpmの時、倍電圧整流回路を通過すると、無負荷・開放電圧が50Vにも達しています。
150rpmの開放電圧が40Vくらいでしたから、Dコンの選定に誤りがあったのかも知れません。
しかし、低回転でもまったく効果が出なかったのは残念です。
えっ!少し上がってるって?
では、次のグラフで比較してみましょう。
以前、コンデンサ容量の違いによるテストをした時(470μF)のデータと比較です。
どうですか、Dコンを使わなくても、倍電圧整流回路のコンデンサを470μFに変えただけのものに負けています。
どこまで上がるのかはわかりませんが、コンデンサ容量を大きくすればもっと低回転での充電電流も増えそうな感じです。
その気が出たら、試してみたいと思います。
もし、実験された方がいたら教えてくださいね。
今まで、200rpm以降の落ち込みをなんとか解消して、ハブダイナモの力をもっともっと引き出そうとしてきました。
しかし考えてみれば・・・
倍電圧整流200rpmの時のバッテリー充電電流は0.31A、この時のバッテリー電圧は12.6V。
つまり、 12.6V×0.31A=3.906W
定格出力2.4Wのハブダイナモが、実にこの時、3.9Wも出ていたんです。
定格の1.6倍以上も出ているわけですから、これ以上を望むこと事態、無理があったのかもしれません。
これからは、今までのテストを元に、如何に効果的にハブダイナモを活用できるか、考えてみたいと思います。