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VFの値は、ハブダイナモの充電にどんな影響を与えるのか!

Published by mabo under on 18:48

 

ダイオードのデータシートをみると、VF(順方向電圧降下)という項目があります。

これは、ダイオードを通過するときに、入力電圧が何ボルト落ちるかという値です。



図のように、VF=0.5Vのダイオードを通過すると、10Vの電圧は、0.5V下がって9.5Vが出力されます。





整流に使うダイオードも、VFの値は様々。
この数値の違いは、小さな発電機ハブダイナモの充電にどんな影響を与えるのでしょうか?

そこで、VFの違うダイオードを使っていくつかの整流回路を作り、ハブダイナモの充電テストをしました。



<ブリッジ全波整流>


使用したダイオードは、3種類

  D1 ERA82-004  (40V0.6A)
  D2 ERB44-10    (1000V1A)
  ブリッジダイオードAM1510 (1000V1.5A)



VF(順方向電圧降下)の違いだけで、これだけの差が出てしまいます。
データシートの数値には、電圧の他、その時の電流値も書いてあります。
実際、VF値がだいぶ違うのに、D1とダイオードブリッジを使ったものは全く同じ結果となりました。一口にVFといっても、流れる電流の大きさによって変わりますから選定も難しいところです。

D2と比較すると、充電電流200mAのところで、20rpmほど差が出ているのがわかりますね。
小さな発電機ハブダイナモから作られた電気を、少しでも無駄なく利用するために、こんな些細なことも見逃さないようにしましょう。


<倍電圧全波整流>


倍電圧全波整流回路でもブリッジ全波整流回路と同じように、3種類のダイオードでテストしてみましたが、充電電流は全く同じでした。

そこで、同じダイオードを2つ平行に並べ、VFが半分になるようなイメージで整流回路を製作。


さて、結果は・・・

こちらも全く同じ充電状態のため、グラフになりませんでした。
VFの値は1Vにも満たない数値のため、倍電圧ではほとんど影響がでませんでした。

前回、倍電圧全波整流回路の充電テストにおいて200rpmあたりで発生したドロップ現象は、ダイオードをパラっても全く解消されません。これでダイオードが原因で無い事はわかりました。

まだ、検証が必要ですね!

 

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